なろう小説 氷の貴婦人【最新レビュー】2024/11/13 おすすめ度★★★★☆

こんにちは、Yoshiです。10年以上、小説家になろう作品を色々と追ってきました。

WEB小説のオススメと言うと、アニメ化や商業化された有名な作品ばかり目にすることが多いですよね。
ここでは、まだ商業化される前や連載が始まったばかりの作品、隠れた名作を中心に紹介します。
ランキングも当てにならないことがあるので、実際に読んで一切忖度抜きでレビューします。

小説家になろうには、有名な作品ばかりではなく、まだ知られていない隠れた名作がたくさん眠っています。
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目次

【タイトル】氷の貴婦人

作品評価

大人向けテイストと作者さんが書いているだけあって、序盤は読んでいる側としてもつらい展開が続く。その展開からソフィの心の状態がよくわかる。今後どうなっていくのか、幸せになれるのだろうか。

あらすじ

ソフィは幸せな結婚を目の前に控えていた。弾んでいた心を打ち砕かれたのは、結婚相手のアトレーと姉がベッドに居る姿を見た時だった。
呆然としたまま結婚式の日を迎え、その日から彼女の心は壊れていく。
感情が麻痺してしまい、すべてがかすみ越しの出来事に思える。そして、あんなに好きだったアトレーを見ると吐き気をもよおすようになった。

引用:https://ncode.syosetu.com/n7781jr/

特筆すべき点

世界観:華やかな近世ヨーロッパ

ストーリー:輝かしい未来が待ち構えているはずだった少女が、信頼していた者の裏切りにより絶望し感情を失い、愛していた者の醜態を目にしたとき笑顔を取り戻す。

キャラクター:性善説を彷彿とさせる誰かを騙そう、取り繕おう等の卑しさが感じられない、良い意味でも悪い意味でも純粋すぎる登場人物達。

表現のわかりやすさ:貴族達の立ち振る舞いを想像できるわかりやすい表現がされています。

オリジナリティ:裏切りを受けたから復讐してやる。という復讐物ではなく、流れに身を任せた結果⋯

作者の別作品情報

作者の別作品タイトル:公爵令嬢イリスをめぐるトラブル:シャノワール・王妃様の相談所
URL:https://ncode.syosetu.com/n3426jl/

こちらの作品は、小説家になろう上では完結済の作品となっています。
氷の貴婦人を読んで、作者の表現方法やストーリー構成などが気に入ったら読んでみてください。

作者情報

作者名:

Xなど探してみましたが、見つかりませんでした。
活動報告については、小説家になろう上で細かく投稿されています。

羊さんの活動報告ページ:https://mypage.syosetu.com/mypageblog/list/userid/2777192


この記事のまとめ

羊さんの、氷の貴婦人のご紹介をさせていただきました。

それではいつもながら勝手に作品の忖度なしレビューをしたいと思います。

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忖度抜きレビュー

結婚を目前に控えた少女には辛すぎる現実。華やかな日常が一瞬にして灰色に染まる。
感情を失い、愛していた者に感じる嫌悪感。腹を痛めて生んだ我が子にすらも愛情を感じられないというのが、少女の感情がどれだけ壊れてしまったかを表しているように感じました。
失われてしまった感情は永遠に戻ってこないのではないかと思ったのも束の間、子供の洗礼式で判明する事実。広まる愛していた者の醜聞。周りが呆然としている中、それを見て感情を取り戻したように笑みがこぼれる様にはゾッとしました。
一話目から感情を失っていく表現が痛々しく、読みながらもつい顔をしかめてしまう作品。

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